住宅ローンが払えなくなったらどうしたらいいの?

住宅ローンの支払いが厳しくなると、最終的には家や担保不動産を処分して売却することで返済をするということは避けられない事態になってきます。その際に、その不動産がいくらで売れるのか、不動産に関する専門家に判断する必要が出てきます。そして、任意売却という方法で売却の手続きを踏むことによってローン返済の負担を軽減し、場合によっては家や担保不動産の売却を最小限におさえることができるわけなのです。

また、任意売却は早い時期から相談ができます。実際に任意売却ができるのは、保証会社が債権回収会社へ交渉窓口の委任を受けた段階からになりますが、その前に不動産売却の交渉の準備を行い、債権回収会社・金融機関や不動産会社、物件の保証人と対等の交渉をすることが可能になるというメリットがあります。これは、債権回収会社にとっても短期間の回収が可能になるので、早く不動産の処分ができますというメリットがあります。残った債務も無理なく返済できるように金融機関と交渉してくれ、場合によっては弁護士を紹介してくれたりしてしっかりとした返済計画を立てることが出来ます。

また、任意売却は競売手続きよりも多額の回収ができるとメリットがあります。競売の売却基準価格は一般的に時価の60~70%であると言われています。さらに、競売の入札を重ねれば重ねるほど、どんどん価値は下がっていき入札一回につき20%~30%の割合で価値が下がってしまい、債権回収にも支障が出る場合も少なくありません。ところが任意売却を使うと、時価そのままでの回収も可能なのです。

任意売却は、他の不動産業者や物件の所有者、保証人と交渉してより大きな金額で家や担保不動産を売却するようにしていきます。場合によっては、不動産業者などのはからいで余剰金や再出発資金を提供してくれることもあります。ですが、競売手続きですとその手続きに関する経費で無一文に近い状態になり、行く先も自分で決めないと行けないのでかなり精神的に負担になります。

また、競売手続と違い売却に関して官報やインターネット情報公開はされないので、債務があったことやローン返済できない事情などを近所の人に知られることがなく、引っ越しや生活立て直しをするための手続きをすることが出来ます。これは新生活にあたり後ろ指を指されるなどの苦労を負う必要がなく、ストレスの軽減になります。このように任意売却は、住宅ローンに苦しむ人によって助け船になるというメリットが沢山あります、もし困っていたら早めに専門の業者に相談するとよいでしょう。