任意売却でも売れないこともある

任意売却と言っても勘違いしないでほしいのが、売却価格です。2000万円で購入した新築だとしても、既にそれは中古住宅。使っただけ価値は下がりますし、2000万円では売れないです。

また、不動産会社が仲介することになりますから、普通の住宅購入同様に多額の手数料もかかります。もちろん儲けのための売却ではないのですが、できれば少しでも高く売却をして、手元に残るお金はほしいところですが、幾らで売却できるかは不明です。そして、ある方は任意売却として、1年間近く売却できずに困っている方も。

任意売却はすぐに売れるものではないという点においては、いくつか疑問が出ます。住宅ローンが払えないので、任意売却をする。その売却価格で、残債務を一括返済をするのですが、その返済中止している間も残債務は増えます。その分遅れて支払うことになりますから、遅延損害金なども発生してしまい、残債務は増加してしまう計算です。ですから、できれば一刻も早く売却することが理想ですが、なかなかうまく行かないこともあります。

売却価格は不動産会社が提示するのですが、売却できないとだんだんと下げていくことになり、最悪住宅ローンの一括返済もできない事態になることもあります。ただし、競売よりは高い場合には、任意売却を待つしかないでしょう。しかし、本当に売却できない判断された場合は、任意売却を諦めることもありますが、その判断などについては不動産会社とよく話してから決めることです。