住宅ローン延滞する前にしなければならないこと
住宅ローンを延滞する前には、必ず銀行などの金融機関に相談をしましょう。
延滞と滞納は違います。支払いが遅れるのが延滞であり、あくまでも支払える金額が返済日に間に合わないと言うものです。少し遅れたら払えるという意味ですから、予め金融機関に言っておくことで、承知してもらえることが多いです。滞納は、その連絡もなしに一方的に、支払いを意図的にしないことです。これは、金融機関としてどうしたものかと連絡が来るのですが、その時に事情を話すのも必要なことですが、できれば延滞の時に対処してほしいことです。
例えば、仕事の都合であと10日くらいあれば返済ができるというのと、もうこれから先の返済ができないというのでは、話が全く違います。返済ができるのであれば待ってもらう事ができますが、返済ができないことになると、その家が競売物件になる可能性も高いということです。銀行などではそこの事情を把握したいのが一番で、たまたまこの時だけの延滞であれば問題なしで済ますことができますが、この先の返済ができないのであれば手続きが変わります。そのあたりのことを延滞前に行うことが大切です。
そして、これから先、返済ができない状態になった場合、いくつか方法があります。1つは任意売却です。この家を、任意売却専門業者や不動産会社で市場価格で売却をしてもらうことです。もし売却ができるのなら、住宅ローンの残額を一括返済できることになります。
もう1つが債務整理です。住宅ローン以外に返済しなければならない借金がある場合、その借金の債務整理をして順調に住宅ローン返済だけをできる経済状態にすることです。こちらの相談は、法律事務所や弁護士になります。任意売却は家を失う事になりますが、債務整理は住宅ローンは完済することができますから、家は手元に残ります。