まとめローンと債務整理
よく多重債務になっていると借金をまとめる、一本化などで楽な返済を勧めるサイトなども数多いです。このメリットは、返済総額が減少するかもしれないという部分です。多額の場合は、特に低金利でまとめローンとして紹介されています。
確かに、5%台でキャッシングができるのは魅力的でしょう。消費者金融などでは、最低でも15%前後の金利ですから、借金をまとめるのは良いことかもしれないと思うのは当然です。5%と15%の金利差は、返済期間が長くなるにつれ大きくなっていく、返済額が大きく変わることになります。
返済額が減ると言うのは、現在返済に苦しい方に向けてお勧めしたいまとめローンですが、全ての方ができるものではありません。実は債務整理をしようと思っている、この場合のまとめローンはできない可能性が大きいです。
今月からは、1つの借金の◯◯円の返済になりますというとき、まとめ前よりも大幅に減少していることに感激するでしょう。借金をまとめるということは、借金が減るのではなくも、金利分が減るだけの話です。
まとめローンも3社以上の借金をまとめると、元金が幾らなのかもわかなくなってしまうくらい混乱することがあります。一応審査も厳しいので、まとめローンと債務整理を比較するのは土俵が違うとも言えるでしょう。
まとめローンの場合、返済能力が高くなければ、なかなか審査は通らないとされています。
まとめローンをしたのに債務整理をしてしまう?
まとめローンは、現在の借金を保持している状態で、新たな借金を作ります。新しく借りたお金で、保持していた借金を完済することが基本です。
返済が楽になるまとめローンは、基本的な総量規制対象外の金融商品です。ですから、消費者金融と銀行カードローンの合計借入金が総量規制で上限が決められていますが、まとめローンに関しては、関係ないのです。ということは、まとめローンで完済してしまうと、今後消費者金融等からの借り入れがすぐに開始できます。
ここで、完済の言葉で胸躍ってしまう方も少なくないのですが、まとめローンの落とし穴もあるのをご存知でしょうか?消費者金融などの返済が大変だから、金利が低いまとめローンにしたけれど、また消費者金融から借りてしまう?
実は、結構多い傾向で、数社の消費者金融からの借入金をまとめローンをしたものの、また消費者金融から借りて、最終的に債務整理をしたという事例も少なくないのです。金利が低い返済だけに目が行けば良いのですが、完済してしまうことでまだまだ借りられるという甘い誘惑があるのです。債務整理をした場合は、しばらくの間借り入れなどはできないのですが、まとめローンに関しては、全く問題がないのです。
はっきり言って、まとめローンをした場合には、絶対その他の借金は作らないと強く思う事も必要なのかもしれません。借り癖などがついている方にとっては辛い話かもしれません。違う見方をすると、まとめローンをしなくても債務整理はしていたという方かもしれませんが、まとめローン→債務整理は、とても残念なことです。
損をするまとめローンとは?
借金をまとめることで、総返済額が大きく変わることがあります。良い話ですが、必ず自分のケースを確認し、シミュレーションをして返済額を確認しましょう。
結構勘違いしやすいのが、金額です。低い金利にばかりどうしても目がいってしまうのですが、◯◯円の時に◯%という数字が明確ではないことが多いです。
例えば、5%~15%という利息制限法内にあるのはわかります、そして余裕の800万円まで融資、200万円以下なら所得証明必要なしと明記されていることがあります。多分800万円のまとめローンでは5%の金利になるのは予想がつきます。
しかし、300万円とか80万円では、金利はどのくらい?が気になります。たいてい、100万円以下のまとめローンの場合、普通の消費者金融と金利はあまり変わらないことが多いと言われています。現在15%の返済をしていて、まとめローンで14%になると言われたとして、返済総額は変わりますが、その金額はそれほど大きくないということです、
まとめローンでも得がない、あまりにも小さいのであれば考えもの、ともいえます。ですから、必ず自分の借りたい金額の時の利息とシミュレーションの確認はしてください。
まとめローンは商品と金額によっては、変えないほうが良い場合もあります。また、返済が大変で低金利のまとめローンをお考えの方も少なくないですが、一応審査などは厳しいと思っていた方が良いかもしれません。ですから、もし、まとめローンが出来ず、返済に不安がある方は、債務整理なども考えてみてください。
まとめローンの審査について
まとめローンは銀行や消費者金融などでもありますが、審査は銀行の方が厳しいです。金利なども安く魅力的ですが、なかなか通らない銀行もあるようです。
インターネットなどでは簡単にできそうに書いてありますが、必ず返済できると保証のある方が対象です。ですから、勤続3年以上の会社員などは良いですが、自営業というだけで審査に落ちてしまう方もいます。この点については、銀行は金融関係の審査が消費者金融よりもキビシイと範疇のことです。
最近では、銀行でも消費者金融系の商品を取り扱うことが多いですが、銀行のまとめローンがダメなら、そこで違うまとめローンに申し込むのも一つの手です。銀行カードローンの中でも、実は発行元が消費者金融という場合は多いのです。
年収の3分の一が関係する総量規制と無関係のまとめローン。だからといって、無職の方は利用できませんし、定収入が条件です。消費者金融系になると、少しはゆるくなりますが、それでも一定収入などは必須条件です。
審査かぁ。ここで考えてしまう方も少なくないのですが、絶対に審査に落ちるものとして、収入などではなく、過去に返済を遅延したり滞納をすることをした方、債務整理経験者などです。いずれのことを行った方がある方については、まとめローンの審査は落ちてしまうとされています。
まとめローンの審査と債務整理
まとめローンの審査の中で、小さな金額5社と大きな金額2社では、どちらが審査に通りやすい?という質問では、圧倒的に大きな金額2社になります。
消費者金融や銀行カードローンを少しずつ借りているという場合、借り癖がついていると思われがちです。たとえ金額が大したことが無いとしても、すぐに借りる体質になって輝かもしれないと審査されてしまうのです。そんな時には、できれば借りる件数を減らしてからまとめローン申込をした方が良いです。
債務整理をお考えの方で、まとめローンで楽になりたい方もいますが、審査は厳しいです。債務整理もまだ滞納はしていない、来月からきっと苦しくなってしまうという段階で、債権者との交渉に入ることが理想です。
カードローンだけではなく、住宅ローンなども同じで、債務整理の事前整理をすることで、債権者からの信用も得ることができます。一応書類上では、債務整理をしたことになります。
その時に債権者が一番使用するのが、返済額を減らす代わりに、返済期間を長くすることです。月の負担は小さくなりますから、借金総額も減ったような気になりますが、実は全体的に増えてしまっている事も少なくないのです。あまり良い話ではないのですが、こちらの都合ですから、仕方の無いことです。それが嫌なら債務整理をすることになります。
まとめローンについては審査も厳しいとされるものですが、もしできるのなら1つにまとめる借金で楽に返したほうが良いでしょう。しかし、借金返済総額は変わるものの元金は何も減っていない事は認識することは大切です。