まとめローンと債務整理の違いとメリット

まとめローンは債務整理の一つと考えるのは危険です。それは、まとめローンと債務整理は別物だからです。

その大きな違いは、元金の存在です。債務整理は元金を大きく減少させて返済額を小さくするものです。自己破産などは元金そのものがゼロになりますが、任意整理などは利息部分をカットした方法で、返済は元金だけという交渉になります。

まとめローンは、多重債務の元金は変わらず多額のローンになることで、多少利息が小さくなったり最小返済額が減ることになります。最小返済額は小さくなってしまうことで、総返済額が大きくなるというデメリットもあります。

この2つはまったく異質の存在です。そもそもまとめローンは債務整理ではなく、信用情報などがよくなくては審査に通らないのです。債務整理は信用情報に金融事故としての報告が行く内容ですから、存在そのものも違うのですが、返済額が減ったり利息が低くなることで似ていると言われることもあります。

実際に、多重債務であることで、まとめローンと債務整理の選択肢が存在する方もいます。その基準は、まだまだ返済に余裕がある方のみまとめローンの対象であり、返済そのものが毎月辛い方は、最初からまとめローンの審査対象にも上がらないのです。

まとめローンの審査は、普通のキャッシングよりも厳しいです。債務整理の情報のところでまとめローンの話題もでますが、大手消費者金融、銀行カードローンなどでは、3社以内の多重債務が対象だとされています。それ以上の多重債務は、債務整理が向いています。

消費者金融では総量規制も関係しますが、まとめローンの商品は総量規制対象外とされていて、多額の申込ができます。だからこそ、審査がより厳しくなってしまうのも納得です。

普通のキャッシングは少なくとも審査は通るけれど、まとめローンの審査はダメということもあります。多重債務解消のため、まとめローンをしたくて審査落ちした方の場合、残念ですが、ここは諦めるしかないでしょう。

実は、返済額が大変でというのなら債務整理も考えることが必要ですが、この時には弁護士に相談をする前に直接消費者金融で交渉されることをオススメします。延滞前の対応が最適で、来月からの返済額を小さくしたいと言えば、手数料だけで返済額の減額もありますが、金利は上がることが多いです。