借金を返せないのではなく返さない?
借金を返せない理由は、お金がないからです。生活をしていくだけの給料しかないからです。借金返済に困った方の共通した理由がこれです。
では、どんなつましい生活をしているか?というと、本当に苦しい方もいますが、毎月の給料がスマホ代や遊興費に消えている場合もあります。それでも、債権者はその方の生活を乱すことはできないので、督促を送るしかないのです。
借金を返せない方でも、住宅ローンや車のローンはきっちり払っている方も少なくありません。金融機関としては、そんな支払いはできているのにと歯痒い思いをしているケースもあります。
カードローンなどは保証人や連絡保証人を伴わない借金です。ですから、他人に迷惑をかけることもなく、うるさい取り立てだけをクリアできれば良いと考えているのですが、行っている行為は違反そのものです。
債権者としては、どうにも応対しない債務者に対しては法的手段も取ってきますし、職場などにも押しかけることもあります。借金を返せないのではなく、返さないことが続けていることに気がつくことが大切です。問題が大きくなり、親や妻子、職場にも影響がでてきて、事の重大さを知ることになるでしょう。
こうしたケースの借金は遊興費などに使用されていることが多く、借金をしたことすら隠したいと思っている方も少なくありません。遊興費のためにカードローンなどを使用することは間違った行為ではありませんが、それはきちんと返せる方だからです。
当初から、パチンコなどで儲かるから借りるという気持ちでお金を借りることは絶対にしないことです。そして、借金を返せないとわかったときには、必ず相談をすることです。弁護士だけではなく身近な人でも良いので、遊興費で遊んで使ってしまったでもいいので、自らの恥も捨てることです。
返済を遅らせ、延滞利息がたくさんついてしまった借金の場合、債権者との交渉で任意整理をしたり、裁判所を通じての個人再生や特定調停があります。そして、最終的に自己破産の方法もあり、借金がゼロになる可能性もありますが、同時にリスクも大きいことも認識した上で考えましょう。